あぶくま青年会議所について

一般社団法人あぶくま青年会議所
2023年度 理事長

結城 佳之

理事長所信

≪はじめに≫

「私は失敗などしていないよ。1万通りの上手くいかない方法を見つけただけだ。」これは世界的に有名な発明家、トーマス・エジソンが新型の電球を開発した時に新聞記者から「なぜ1万回以上も失敗したのに諦めなかったのか」と問われた時の言葉として知られています。私は青年会議所入会前から仕事や地元の付き合いを通じて様々な団体と交流し、地域や人々のために、懸命に汗を流し活動している姿を目の当たりにしてきましたが、青年会議所がそれら他団体と異なるのは失敗を恐れずに挑戦できるという点が大きいと感じました。自身で会社や組織を運営している場合に行う仕事や事業は当然失敗が許されるものではありませんが、青年会議所では明らかに失敗が目に見えていることでなければ挑戦的な事業を行うことが可能です。結果として上手くいかなかったとしても、その後に行われる効果検証によって得られた結果は真摯に運営に向き合ったメンバーに成長を促し、さらには地域の未来の発展へとつながるものと確信しています。 失敗を恐れることなく、志を曲げずに挑戦し、我々の目指す明るい豊かな社会の実現に向けてメンバー一体となり青年会議所の運動を広げていきましょう。

≪未来につながる青少年育成≫

あぶくま青年会議所は、46年の歴史において地域の未来を担う青少年の育成を目的に、様々な事業を展開してきました。いつの時代でも持続発展可能な社会を創っていくには、未来を担う青少年の地域への愛着が必要です。地域への想いが育まれていなければ、思い出や愛着がなくなり帰属意識が無くなってしまいます。時代の変化に伴い、現代の子供たちが暮らす環境が、私達の幼少期と異なっているのは間違いありません。昨今は幼少期からスマートフォンなどのIT機器に触れ、自在に操る子供たちの姿も日常の光景となりました。学校の授業も英語・ダンス・プログラミングなどが小学生の段階で履修科目となり、現在の子供たちに将来的に求められることも同様に変化しています。物事や見えるものは多様化していますが、地域には変わらない魅力が残っています。地域の魅力を気づかせていくのがあぶくま青年会議所の役割でもあります。どのような環境でも活躍できる可能性を秘めた子供たちはこの地域のたからです。積極的に新たな環境でも活躍していけるように教育機関だけでなく地域や親世代も広く巻き込み人財を育成するという意識を高め、次世代を担う子供たちの可能性を信じ、新しい知識で新たな魅力を発信していきます。

≪組織を強化する会員拡大≫

ピーク時から下降線をたどる青年会議所会員数の減少は全国的な問題となっており、それは あぶくま青年会議所も例外ではありません。会員数の減少により今後あぶくま青年会議所を 担っていくメンバーがいなくなるという弊害があります。地域の魅力を発信していくために多 くの仲間や情報が必要です。仲間が集まり交流して集めた情報を精査し活用していきます。 そのような状況にむけて考えた時、一番の課題として上げられるのが会員拡大です。 ここ数年は会員拡大に苦戦しているのが実情ですが、外に目を向ければ会員拡大に成功してい るLOMがあることも事実です。多くの青年との出会い交流することにより地域を知り語り合 い、地域に対しより大きな運動の発信を行うことができます。 青年会議所の活動を通じて得られた様々な学びの機会は、それらを体験したメンバーに成長 を促し、いずれ青年会議所を新しく入会したメンバーが仲間意識を築きそれぞれの地域で活躍 できる人財にとなれば、我々の目指す明るい豊かな社会の実現に近づきます。そのような中で 青年会議所の理念に共感したまだ見ぬ仲間との出会いの先に、組織の力を強化する拡大は続い ていくのです。

≪理念共感につなげる総務広報≫

これまであぶくま青年会議所は明るい豊かな地域社会の実現に向けて様々な事業を展開する と同時に、それらの事業を検証し、結果を記録として蓄積してきました。諸先輩方が実施し 引き継がれてきた事業は成功したものなど多くの活動を含めて現在の我々の事業構築における 貴重な資料となっています。各事業がどのように構築され、開催にまで至ったかということを 正確な記録として残し、今後も引き続きどのように活動していくのかを発信します。また、あ ぶくま青年会議所の事業を多くの新しい仲間へも伝えていきます。 毎年変わる役割の中で次の年への引継ぎを行い次の役割を担うメンバーへの機会を設け組織 の継続を考えていかなければいけません。 青年会議所は1年で組織を構成するメンバーが入れ替わり、40歳を迎えると卒業となりま す。その後は職場や地域で青年会議所での学びを新たなステージで生かし活躍していくことで しょう。卒業するメンバーの活動をたたえ、残るメンバーにその思いを引き継ぐ機会を設けま す。また、事業以外の発信にも目を向けないといけません。事業開催に至る会議や各委員会活 動などの経緯を外部の人びとに見てもらうことで、組織への共感につながり、さらにあぶくま 青年会議所のブランド力向上へとつながっていきます。そのためには地域の人びとの共感を得 ることができる発信を行っていくことが必要です。しかし、経緯を発信するということは我々 自身が広く大勢の人びとに見られているということです。常に注目をされている事を理解し、 品格のある行動をしなければなりません。未来に記録を引き継ぎ、運動を地域に発信していく ことを両輪として、地域の人びとに青年会議所の理念に共感していただきます。

≪青年会議所の歩み≫

あぶくま青年会議所は、2市2町にて運動、活動を展開してきました。これも地域の皆様のご理解とご支援があったからです。また、運動を継続してきたのは諸先輩方の想いがつながって来たからです。地域にとって真に必要なものは何かを時代に合わせ見つめなおしメンバーが想いをつないでいかなければいけません。地域について熱く語り合い心の底から笑い合うこ とのできる濃密な時間をメンバーだけでなく、諸先輩方と共に学びそれが今後の地域と個人の人生の礎となることでしょう。 そして地域とのつながりを構築し維持するために、地域でのいままでの事業を振り返ることで今後どのような事業をしていかなくてはいけないかを地域の皆様と考える機会となり得ます。明るい豊かな地域の実現のために、その想いと創始の理念を継承していき我々は運動を継続していかなければいけません。あぶくま青年会議所が歩み続けるために地域と諸先輩方への 感謝の気持ちを忘れずに運動を行っていきます。

≪終わりに≫

 令和も4年が過ぎ、新たな時代の到来は、ほぼ同時に訪れた新型コロナウイルスの蔓延により、これまでに無かった社会情勢の基、事業や例会の開催はその都度、厳しい判断を余儀なくされてきました。しかし、人類の歴史を振り返った時、何の問題もない時代などあったでしょうか。物事の大小はあれども、その時代ごとの様々な問題があり、先輩諸兄はそれらに真 摯に向き合い、解決に向けて様ざまな運動を展開してこられました。我々現役世代も失敗を恐れることなく地域に課題に向き合い、解決に向けて事業を展開していきます。2023年も未だに新型コロナウイルスの収束は見えず、また現時点では予想もできない事態が巻き起こる可能性も否定できません。しかし、どのような困難があっても、それらは我々が青年会議所 としての運動発信を止める理由にはなりません。その時代における様々な問題に真摯に向き合い、明るい豊かな社会の実現を目指し、志を同じくする仲間たちと共に進んでいきましょう。

1)我々一人ひとりは己を律することで自らを磨き地域のリーダーとして行動します

2)未来に繋がる思いと新たな価値の創造に挑戦する力を有する青年団体となります

3)社会情勢の変化に伴い進化し続け笑顔溢れる地域社会を切り拓きます

(2014年策定、2020年再訂 「あぶくまJC中期運動指針」より)

スローガン

百折不撓

〜歩みを止めず〜

【基本方針】

  • 1.未来につながる青少年育成
  • 2.組織を強化する会員拡大
  • 3.理念共感につなげる総務広報
  • 4.青年会議所の歩み